みたら室蘭


■2002 Mar.

この年の雪は非常に少なかった。そして気温も高く、3月になると幹線の道路は乾いていた。
だからといって、キャンプ場が早くオープンするわけでもないのだが...
がしかし、去年の様な道の駅で車中泊する方法もあるし...
と、言うことで気温も天気も良さそうなので、家族全員一致でPキャンを決行することとなった。
しかも、3月。キャンプ好きも極めたようだ。(いや、まだまだ...)
キャンプといっても、テントも張らないし、外で食事をする予定もない。ドライブ&車中食事&車中泊みたいなもんだ。
今回は「アウトドアを満喫」より、「温泉」をメーンに設定。土日両日で二カ所の温泉に行く予定だ。

朝の天気は雨だが、予報では午後から回復する模様だ。
お昼のおにぎりと夕方用の白飯を用意して11時に出発。

230号線を通って、車は南下した。中山峠を過ぎた頃から青空が見え始めた。
13時30分洞爺湖到着。小さな展望台で車を止めて、昼食&休憩とした。日差しが強くもう車内はあつい。

洞爺湖を右手に見ながら湖岸の道を走り、伊達に向かった。新しくできた道の駅「だて歴史の杜」に到着。
石垣がどーんと駐車場の前に広がり、小さなテーマパークのようでなにやら楽しそうだ。
施設内も藍染め体験や刀剣鍛冶作業が見られる。地元のパンフレットによると伊達は北海道では温暖で日照時間が長いところのようだ。ハウスによる花卉や野菜栽培が盛んだ。
伊達道の駅
しばらく休憩した後、ここを3Km程戻って伊達温泉に行く。洞爺をすぎてから室蘭までは温泉がなく、ここが候補となった。休憩室も広く、温泉も源泉60度以上のナトリウム塩化物泉。肌をつるつるにする。
シャンプー石けん類は無いので、持参を忘れずに。
数時間休憩して後は寝るだけにしようかと思ったが、暗くなる前に、本日の宿泊地に到着したいので早めにでることにした。

国道右手の太平洋に真っ赤な夕日が沈もうとしている。空は快晴だがややかすんでいる。
ちょうど白鳥大橋で夕日が見られたらなんて思ったが、10分ほど遅かったようだ。
それでも、さわやかな夕景のなかを走れて、結構感動の白鳥大橋だった。
吊り橋のゲートを登り、橋の頂のむこうの道路が見えない。頂上(止まっちゃいけない!)
では、湾内の景色が圧巻だ。対岸にいて信号を右折すれば、すぐ道の駅だ。

「ロケーションもいいじゃない!」と思ったが、駐車場は狭く、しかも港が見える駐車場に止めると真っ正面から強烈な潮風が当たり、車が揺れるほどだ。

もう一方の白鳥大橋側の駐車場に止めることとした。こちらも直ぐ海の隣なのだが、建物のおかげで風当たりも少なく、車の出入りも少ないようだ。

遅めの昼食だったが、温泉でおなかもみんなすいたようだ。早速夕食の用意だ。
今回は持参のご飯にレトルトのカレーと簡単にすませることとした。
カセットガスを板の上に乗せて、お湯を沸かして、カレーを温める。
暖めている間にみんなで乾杯!明日の予報は全道快晴のようだ。この天気予報を見てから出発しても「もう遅いのだ!」なんて、自己満足しながら、ビールを飲み干す。

食事が終わり、車をベット仕様にセッティング。狭い車内であっちにものを避けては、少しずつ作業を進める。
やっと、平らなベットが出来上がった。
今回は、前回の下からの隙間風対策として、ダブルベットの敷き布団を持参。ずいぶんかさばったが今回の一番の貢献となった。すこし、くつろぐと眠気で直ぐ寝入ってしまった。

夜中、窓から降りてくる冷気で目が覚める。体を動かすので両側の人はすこし寒いときがある。
真ん中の子供はあつくてバンザイしていた。トイレで外に出てみた、風が強いのであっという間に体温が奪われる。用を足しながらふるえが止まらない。

車に戻ってエンジンをかけることとした。暖房と結露防止だ。
車の前方にもRV車が止めてあり、エンジンをかけているようだ。あちらも車中泊なのかな?と、思ってしまう。
暖まったので、もう一眠りすることとした。

快晴の朝だ、車が早くからやってくる。駐車場が狭いのでどうしても、近くに人が通る。
建物の裏手がパークゴルフ場でその横の敷地が開いているので、そこに移動して朝食にすることとした。この時期はまだ、飲み水がどこでも手に入らないので持参のタンクから水を補給して、沸かすこととした。

朝食は、カップラーメン。豪華さより手軽さを選ぶ。洗い物もないし、何より体が温まる。
食事が終わった頃は9時半だ。ずいぶんのんびりしてしまった。
といっても、今日はゆっくり温泉に入るだけだ。

天気がいいので、途中地球岬によることとした。半島の先端で高所なので、地球がとっても丸く見える。観光バスも朝から団体さんを連れてやってくる。
観光客をみると自分たちも観光している気分になり気分がいい。
地球岬
室蘭をあとにして、36号線を東上する。登別から山道に入り、カルルス温泉に到着。
小さな温泉街と言う感じだ。受付をすませ、長居する予定の休憩室を覗いてみる。
広くて、きれいだ。それに、ほとんど場所が空いている。これが札幌近郊の温泉ならまず場所取りから始まる窮屈さを味わってしまう。

浴室に入る。施設は新しくはないが、非常にきれいだ。いろいろな温度の浴槽に寝湯、露天風呂まである。「あー今日は何回入ろうかなー」なんて思いながら、ゆったりつかる。まさに至福の時である。
休憩室では子供とUNOなどやりながら、ゆったりとした時間を過ごす。
都合、3回の湯につかったが、湯疲れもしない、早春のPキャンだった。