■2002 Jun. 6月といえば、日が長くなり陽気もいいので、景色がいいところはもちろん、ちょっと遠出したくなる。 例年だと、歌才のルピックに行くことが多い。 が、今年はワールドカップがあり、事前に予約を入れていなかった。 そこで、そのときの家族の希望を取り入れると、 ・「森林浴&小鳥のさえずり」 ・「砂遊び&波の音」 ・「遠くでないのがいい」 ・「たき火がしたい」 が挙がった。 で、候補を出すと、 エルム家族旅行村(森林浴) 野塚野営場(海&たき火) がでた。天気予報はどっちに行っても、あまりよろしくないが、たき火を重視して野塚野営場とした。 ここは、3度目のキャンプだ。高校2年に友人と自転車で来たときが最初で、土砂降りで三角テントがつぶれた思い出がある。 二度目は95年のファミリーキャンプ二年目のとき。 FFのマイカーが砂に埋もれ、隣のキャンパーの方々に押してもらったことを思い出す。 どちらも悲運だが決して悪い思い出ではなく、むしろ楽しかった思い出として記憶している。 だいたい、旅はハプニングがあった方がおもしろいものだ。 積丹半島は毎年、主に春と秋にドライブするぐらい、ちょっとドライブするにはいいコースだ。早春と晩秋にディキャンプとして砂浜でバーベキューをすることもある。 目的地に到着する前に余市の駅前にある、海産物を扱っているスーパー「かきざき」による。 ここはその日水揚げされた、海産物が並ぶ。 干物の種類も豊富で、隣にスーパーがあるので買い物はすべてここですませることも出来る。 今回はホッキ貝を期待したが、小さくて結構高かった。高価なものをうまく食べてもうれしさ半減なので、ほかを物色した。 そこで目をつけたので、干しカレイだ。 以前自分で釣って食べたときもおいしかったのでそれを買うこととした。それと小さかったがホタテ貝も購入。 目的地に到着。天候は晴れ。すでにバーベキューをしている団体や砂浜で遊んでいる家族など、先客が6,7組いた。 野営場といっても、ほぼ海水浴場といってもいい。 駐車場の隣がすぐ砂浜なのがここのいいところだ。 国道を挟んだ向かいには旅館や温泉もある。 炊事場の水がでていなかったが、大して水も使わないので気にしないで、設営することにした。 砂浜の上なので、初代のテントを持ってきた。 小さいので設営やその後の掃除も楽だ。 二年ぶりのお出ましだが、やはり愛着がある。 組み立てると、ポールを通すスリープなどがすれて、所々穴があいている。 いつもなら、子供が手伝ってくれるのだが、「たまには遊ばせてや!」と 完全遊戯を珍しく主張。たぶん最初から最後まで好きなだけ遊ばせてということだろう。 そういう子供の声も悪くないので、 「はい。わかりました。好きなだけ遊んでください」 ということになった。 結局子供は日が暮れて真っ暗になるまですぐ隣の砂浜で飽きることなく遊ぶことになる。 今回、テント以外は砂に強い いすとテーブルが一体のファミリーテーブルと七輪のみ。とにかく、後かたづけが楽な方法を選んだ。 日差しが強いのには参った、肌がじりじりするぐらいだ。 妻の悲鳴にやむなく、テントのフライシートをテーブルに対し斜めにたてて、応急日よけを作った。かっこは悪いが、目的を果たして満足。 一段落したところで、妻が向かいの旅館の人に水道は出ないか聞いてみた。役場に連絡してもらい 水栓を開けてくるそうだ。無料のうえ早い対応に感謝! 七輪の上にはホタテが並べられる。 小さいので、一口でほおばる。いつ食べてもうまい! 次に干しカレイをのせる。小さいので骨まで食べられるようにじっくりと焼く。油が落ちるわけでもなく、焼けた姿は変わらない。 一口試しに食べてみる、おお!なかなかうまい。 身の締まったいい味だ。 ヒレを骨ごと食べる。「バリッ」と音を立て、違う食感と、そこにもうまみがあり楽しい。 うーん。だから海鮮バーベキューはやめられん! 「ゴクッ」、「バリッ」。「ゴクッ」、「バリッ」。「ゴクッ」、「バリッ」。 たっぷり満足した後は、たき火の準備だ。 雲が厚くなってきたので、残念ながら、夕日と波音とたき火のベストマッチは期待できそうもない。 持ってきた薪を七輪の炭で火熾し。楽しい夜は更けていく。 |