■ 2003 Oct. 中旬 子供の塾の帰りを待っていつも通り、金曜夜遅く出発。 天気は良さそう、今回は230号線を通って、洞爺湖を過ぎて太平洋(38号線)にでる。 何となくこちらの方が早いようだ。札幌市街を縦断しても時間、運転しやすさも良いようだ。 38号線に出てダンプに煽られるも単調な道が続く。夜中でなきゃ、運転したくない道路だ。 いつもは砂原の道の駅で車中泊だが、目的地のすぐ近くの流山温泉キャンプ場の駐車場で車中泊とした。先客はキャンピングカーなど、2,3台だ。静かに運転し、奥の駐車場に車を止めた。 外は、やや寒いが、気持ちがいい。キャンプ場奥のダチョウ牧場のにおいが流れてくる。 寝るだけなので、ビールを一杯飲んで、すぐ寝るとする。 早朝も牧場のにおいがしたので、東大沼の駐車場に移動した。ここから、約2,3キロのところだ。 駐車場でお湯を沸かし、まずはカップ麺で朝食とした。すぐ隣でも同じような車、家族構成で同じくカップ麺を用意している。 食事を終えて、テントサイトの設営とした。 去年とほとんど変わらない良いサイトを確保。駐車場からは遠いので、道路脇に車を止めて、荷物を運ぶ。それでも遠い。最近にしては、遠い荷物運びを苦にせず利用するキャンプ場はここだけかも知れない。 設営が無事終わる。天気はほぼ快晴。時より観光客が訪れ、秋も深まっているが、そこそこにぎやかで楽しい。 その後、この時期には珍しく、サイトが埋まり出す。 この時期例年、湖畔をつかって、「大沼グレートラン、ウォーク」が2日間にわたって行われる。 去年は飛び入りで湖畔を一周してとても気持ちよかったので、今回は正式にエントリーし、しかも半周のマラソンを選んだのだ。 半周コースは6.3キロで、このキャンプ場からスタートし、大沼公園のゴールを目指す。 エントリーは一人二千円。登山より金はかかるが、良い経験なので、申込最終日に申し込んだ。 そんなわけで、1ヶ月ほどしか準備期間はなく、普段運動している子供より、むしろ親の方が心配でもある。 翌日の受付会場でもある、大沼公園に行ってみた。天気も良く道内一級の観光地でもあり、周辺はにぎやかだ。行きと帰りにマラソンコースをじっくり見てみた。国立公園の周遊道路を走るわけだから、ロケーションが良いに決まっている。いまは、その雰囲気の中で走れる気持ちで一杯だ。 帰る途中、トルナーレという全面芝生のスポーツ施設があるのだが、あのトルシエジャパンも利用した施設だ。今回1時間でも良いので料金を払って、存分に芝生の上で子供達とサッカーをやりたかったのだが、明日から全道大会が有るらしく準備のため、利用できなかった。 やむなくキャンプ場に戻る。夕ご飯前に、夜のたき火に備えて、周辺の薪を拾う。 明日のマラソンに備えて、早寝とする。 翌早朝、天候は晴れ。絶好のマラソン日和だ。 マラソン用になるべく消化が良く、体に水分を蓄えられる様、朝食は肉うどん。 それからマメに水分をとるよう心がける。まもなく、受付の大沼公園に移動。 初のエントリーで勝手が分からないが、わくわくする気分と大会の緊張感で気分は高揚している。 受付を済ませると、会場にはたくさんの人で一杯だ。まもなく、エアロビ風準備運動が始まる。 うっすら額に汗がにじむ。やがて、一周コースのマラソンがスタートする。 我々半周コースのスタート地点は東大沼のキャンプ場。ここから観光フェリーでそこまで移動する事になる。 しばしは観光できて気分がいい。 キャンプ場の桟橋に到着。我々は都合良くスタートまでの時間をテントサイトでくつろぐ。 先に一周コースのランナーが通り過ぎる、いよいよ雰囲気は盛り上がってしまう。 そしてハーフコースも号砲とともにスタート! 最初は子供が飛ばしすぎないよう一緒にはしり、子供が自分のペースを覚えた所で、いよいよ自分のペースでゴールを目指す。体調はいい! 前半押さえた分、次々と追い越して精神的にも肉体的にも良いペースだ。それでも前方には小学生クラスのランナーが結構いる。途中の給水ポイントでテレビで見るあの光景に出会う。 サポーターの声援とコップの水がたまらない。もう一つのコップの水で頭からかぶり体のヒートアップをさます。 いよいよ残り一キロとなった、未だ余裕があったので、ここからロングスパートをかける。この辺になると追い越せるランナーがほとんどいないのだが、もし、前にいる人を抜かせば区切りの順位になれると思い必死にペースを維持する。街中に入りゴールが近づく。声援が気持ちよい。 ゴールのゲートをくぐる。 とにかくすがすがしい気持ちで一杯だ。 昔、市民マラソンに走る人の気持ちが分からなかったが、今この時その思いが分かったような気がする。 やがて子供、妻、子供の順でゴールし、無事全員完走達成! 最高の気分だ。その後会場でワカサギ汁が振る舞われ用意したおにぎりで昼食をする。 車でキャンプ場に生還するのだが、さすがに疲れが残りしばし休憩。 夕方前泊した流山温泉に入る。デザイナーがつくった温泉だ。内湯は奇抜な色の浴場、対照的に露天風呂は溶岩石を配置したなかなか面白い温泉だ。 すっかり体を癒し、翌日は早めの撤収で道南の秋を楽しんだ。 |