■ 2004 Jun. 中旬 今年は1997年以来の暑い夏の気配。6月でも夏日を連発。 しかし我が家はキャンプに行けない。 子供のクラブが小、中で別々の日程で土日を塞ぐ。 山々に残雪が残り一番良い季節(虫は多いが)なのに。 そこで今回は事前に空いているスケジュールで親子マラソンにエントリーをする事にした。 有名な美瑛ヘルシーマラソン。その前泊として去年オープンした中富良野の「星に手のとどく丘キャンプ場」を利用することとした。 オーナーの前川さんはライズの掲示板を通して知り合ったのですが、今回念願が叶うことになる。 場所はベベルイという麓郷の北西で中富良野駅からは真西に位置する。 キャンプ場からベベルイの丘の向こうに中富良野市街、その先に芦別岳などの山々が見えることになる。 土日の予報は前日までは快晴の模様で富良野に沈む夕日と満天の星空の期待は充分だ。 しかし当日札幌は曇り、時より小雨。晴れることを願って、午後遅く出発。 高速をつかって何とか夕日に間にあうか? 到着は夕方5時過ぎ。何とか間に合ったが天候は曇り。 受付を済ませる。オーナーと小話をするが、先方は未だ私を気づいていない(掲示板の相手)ようだ。 たき火を希望だったが、たき火ができるオートサイトが空いていない。 しかし、バンガローの炉が一つ空いていて、もう予約は入らないのでその前で設営、たき火を利用して良いとの事。オーナーの配慮に甘えさせて頂く。 バンガロー前で設営。ちょうど雨上がりの夕方でブユがまとわりつく。 防虫対策する前に2,3発やられてしまった。 バンガローのすぐ横でテントを張るという初めての体験。 今回はモンベルのテントとスノーピークのタープとファミリーテーブルと七輪。 夕食を済ませて明日のマラソンのために、明日早朝美瑛に出発しなければならない。 我が家としてはこれ以上のない最小セット。 最初はタープを張らずに乾杯。夕日はないがベベルイの丘が広く見渡せる。 これで天気が良ければ最高だろうなと誰もが思うだろう。 周りのサイトでは皆さんたき火を始めている。我が家も七輪の炭を一つ移して火を熾す。その役目を子供が喜んで引き受ける。 こちらは、七輪に網を載せ受付で買った生のジンギスカンを焼いてみる。 たれ付きの生肉。ほどよく焼けた所で食べてみる。うまい!さすがだ。 そうこうしているうちに小雨が降り出した。慌ててタープを張る。 これじゃ、星も見られないな。と少々がっかり。ならば「食」へと、続いて、焼き鳥、豚トロと材料を載せる。 少々スタミナつけすぎ感はするがおいしくてビールが進む。 引き続きワインと行こうとしたところで、翌日を思い出し、アルコールはここで打ち止め たき火を囲いしばらくの団らんとした。 ここで懐中電灯を忘れたことに気づく。最近は忘れてもあまり気にしないのだが、ここは照明は一切無し!。炊事場やトイレまでも真っ暗で歩けない。 最初一人でトイレに行ったときには、その戻る途中に盛り土に足を取られ転ぶところだった。 2度目からはガソリンランタンを持ってみんなで集団移動する羽目になった。 それでも楽しい。それが楽しい。 キャンプに行く前の準備中、唯一このランタンも(持たないで)どうしようかな?と思ったが、 妻が「それはやめて!」の一言で、今は助かった次第だ。 サイトに戻りたき火の残り火を見ながらゆっくりしていると、オーナーが見回りにいらした。 周りの人はバンガローの中にいるので、自然と我が家と会話になる。 しばし団らんしていると、私の事を気づいてもらって、再び話が弾む。 オーナーの貴重なお話は皆さんがお会いして直接お聞きになるのがよいかと思うのでここでは割愛する。 熾火が無くなるほど話し込んだあと、我が家はテントに入り、寝ることとする。 時より小雨がぱらつくが、寒くはない。 最近では珍しく、何故かよく眠れず、6時頃起床。 子供一人がおなかの具合が悪いそうだ。腹を冷やしたせいかもしれない。 パンと前夜のシチューで朝食を済ませ、美瑛に出発する。 天候は曇り、時より小雨。マラソンには良いが、快適な景色は見られない。 美瑛到着。受付会場へ向かう。すごい人手だ。 車内で着替えて、スタート地点に向かう。今回は5.4キロで親子ペアの競技。 親子同時にゴールしなければならない。むしろ子供の能力に左右されやすいが、親が子供を励まし、ペースを維持するのもなかなか楽しい。 美瑛の町並みを走るコースもなかないい。こどもは期待に応え最後までペースが落ちない。 競技場にはいるとメーンスタンド前では生の演奏で最後の勇気を与えてくれる。 気持ちよくゴール。ゴールの清々しさ。すばらしい大会だ。 おなかが痛かったもう一人の子供も途中吐きそうになるも最後まで頑張り妻と一緒にゴール。 完走証をもらって、会場を後にする。 車に乗って、いつもの美瑛駅となりのパン屋で昼食を購入。 新栄の丘まで移動し美瑛の丘を眺めながらお気に入りのパンをほおばる。 眼下の畑では農家の人がトラクターで消毒作業をしている。 空は少しずつ青空が見えてきた。 やがて、車は朝いたキャンプ場に戻る。オーナーに断り、撤収は未だしていない。 戻ると昼時でもあるのか、センターハウスにはお客様が大勢。 我が家は急ぎ撤収。おなかが痛かった子供は疲れで車中で休憩。まさに戦士の休息。 残りの三人で撤収。晴れてテントが乾くのは良いが、今度は一転蒸し暑い。 放し飼いにされた子羊がオートサイトの草を元気よく食べている。おお、これは一石二鳥! 撤収が終わり、忙しそうに応対しているオーナーに簡単に挨拶をしてキャンプ場を後にする。 旅って、景色も良いが、人の温かさも重要と、改めて感じられたキャンプだった。 |