今年になってからめっきり行くことが少なくなった。
そうなると全員お気に入りの初山別が「今年はいけるのか？」
という会話が多くなる。来月は市民マラソンなどで多分無理。そうすると、予報は悪いが今月の連休しかない！
雨が降ると決まっていれば、わざわざ出向く我が家ではない。
しかし、中日が雨でも最終日が晴れれば！という無理矢理の結論で出発することにした。
日程は９月の三連休土曜日、子供の授業参観のあとの午後の出発。
途中雄冬でトイレ休憩。
羽幌の海産物店でホタテを購入。
初山別に着いたのは午後５時過ぎで、早くも暗い。
先客は上の灯台サイトが２張り。
下の元パークゴルフ場後が６張り。
それと、離れたところにある新オートキャンプ場に１張りであった。
いつもの下のサイトの、いつもの駐車場奥の場所が空いていたのでそこに設営する。
天候は曇り、やや風が強い。
ついてすぐに子供達に海に薪拾いを頼む。半月前の風台風でたくさんあるはずだ。
残った大人二人で設営。
今回は久しぶりに二代目コールマンEX2の出番。
我が家にある４つのテントで一番広くて、雨でもくつろげるとの考え。
その通り、中はやはり広くて快適だ。
スノーピークのタープを張ってさっそく夕食の準備。
風はあるが南風で全然寒くない。
先にホタテを七輪に乗せる。国道沿いに有った羽幌の海産物店はめぼしい良い食材が無かったが、小振りで水槽に生きたホタテがあったのでそれのみ購入。味は上品でなかなかよかった。一枚８５円も満足。
次は持参した、生ラム。専用のタレで食べる。
久しぶりの生ラムもうまい。ビールも進む。
空にはところどころ星が見える。たき火を囲みしばし団らん。
片づけが終わり、寝るころに小雨が降ってきた。
まぁグットタイミングと言うことで。テントに入り就寝。
寝付きはよかったが、夜中２時頃風が強く目が覚める。
タープが外れて、バタバタしていた。
もう少しでまた初山別の悪夢がよみがえるところだった。
雨の中タープを外し。テントの前室にしまう。その他の道具類はすでに前室にしまってある。
こんな時は、このテントの良さが発揮される。
風はますます強くなる。
ジオデジック構造のＥＸは頑丈で本体は気にすることは無いが、天幕の前室二つの構造が実は強風に弱い。
向かい風で前室のポールを固定しているマジックテープが天幕から外れ、空間が作れなくなる。
風上の前室には濡れてもよい物を置いて、風下にはＲＶＢＯＸの中や、ブルーシートで完全に覆い心配の無いようにした。
それでも風の音はすさまじく、なかなか眠れなかった。
ラジオの予報を聞いてみる。予報通り日曜は雨。
しかも強風注意報。今日は一日中テントの中か？
まぁ子供とトランプしてもよいし、温泉三昧でもいいか。
朝になる、こんな天気でもやはりコーヒーを飲みたいので、テントの中でガスコンロで湯を沸かす。
EXの場合テントが広いので窮屈さはない。
景色は見られないがおいしいコーヒーを飲むことが出来た。
朝食は家から持ってきたすぐ食べられる食料で済ませる。
しばらくすると、雨が上がり、海の方から青空が広がってきた。
午後になると、空は完全に晴れる。乾燥した風でテントがあっという間に乾く。
子供の昼食を作り、大人達は「市民マラソン初山別合宿」を敢行。
海岸線まで下り周辺を一周するおおよそ８キロ程度のコースをジョギングする。
日差しが少々強いが気持ちよく初山別を走ることができた。
サイトに戻り、しばし休憩。子供達はゴーカート場へ向かった。
まもなく夕日。西の海岸線にきれいな夕日が沈み始める。
少し早い夕食を始めることとした。
そんなに寒くはないが、風が強いこんな時は具だくさん、餃子入り熱ったかうどん。
残り火で持参の板餅をこんがり焼いて食す。
ふぅふぅ。ずるずるで食欲は旺盛。
食後にはますます風が強くなってきた。
あとは寝るだけにして、隣の岬の湯に向かう。
風呂にゆっくり入って、暖まって寝るだけだ。
館内の表示には循環、塩素殺菌と明示してあった。
最初から解っていたけど、正しく表記してあるのは理解したい。
立派な銭湯にうすい成分の温泉が付いていると思えば
こんなロケーションにあってありがたいと思う。
閉館までゆっくりして、テントに戻る。
風はますます強くなる。この時間に収納や撤収を始める人たちもいるぐらいだ。
我が家はもう飛んでいく物や壊れる物はないので
寝ることにする。
いやとにかく風の音、テントを揺らす音がすさまじい。
数時間おきに目が覚める。
やがて朝になった。
テントの外には唯一、七輪テーブルセットが悠然と定位置に構えていた。
如何にこの私製装置が風に強いかを証明している。
テント前室の風下にＲＶＢＯＸで即席イスを用意して食堂の出来上がり。炊きたてのご飯と昨夜の汁物で暖まる。
食後も早々我が家も撤収だ。風が強く落ち着けない。
最後にいつもの撮影スポットで記念撮影。
今日が営業最終日という売店でお土産を買って初山別を後にする。
