午後からの出発


■ 1995 Aug. 下旬

もう、このころになると週末で、天気がいいと事前の予定がなくても行きたくなって仕方がないころである。ただ、残念ながら、この日は子どもの調子が余りよくなかったので、朝方はあきらめていました。

午後になり、子どもが元気になり、たいしたことでなかったようで、昼ご飯を食べてから「行こうか?」って具合になった。
この時期は、どこに行っても混んでいるだろうと思い、近くのキャンプ場にすることにした。札幌から近くて、手ごろな所で、ちょっと興味があったのは、6月に行った一番川オートキャンプ場のとなりの自然体験型キャンプ場でした。

ついたころには、すでに夕暮れとなり、設営途中ではもうすっかり暗くなってしまいました。周りは夕食中と、既に終わっているキャンパーが半々でした。ひたすら、設営を早く終わることに集中し、何とかスムーズに終わることが出来ました。もう、この頃になると、随分手際もよくなったような気がする。

このキャンプ場は、ふだんはあまりこんでいないのですが、さすがにこの時期は、川の縁から道路側まで満杯でした。自分達はちょっと奥の、少々傾斜のあるところのサイトを確保しました。

もともとこのサイトは五右衛門風呂を除けは、ほんとに何もないとってつけたようなキャンプ場です。トイレもまだ工事用のレンタルトイレ(水洗用を当時建設中でした)ですし、五右衛門風呂までの砂利道の両側が芝生になっている程度です。すぐ手前のオートキャンプ場とは遊び場を通じて隣同士なのにこんなに雰囲気が違うのかと思います。

ただ、このころはキャンプが出来ればそれで満足、といった時期でもありました。
食事が済んで、後片付けも終わり、寝る前の歯磨きに炊事場に向かう途中、ふと、空を見上げると、札幌では見られない最高の星空を見ることが出来ました。天空には輝くばかりの天の川と、中央に白鳥座が大きく見えました。あー、この感動はいくつになってもあるのだと思いました。東京、札幌と10年以上、まともな星空を見ていなかったので、首が痛くなるほど見とれてしまいました。