道東の旅(8)


■ 七日目:快晴

 予報通り、朝から快晴だ。気温はそれほど上がらない様なので、遊びには絶好の気候だ。今日は周辺の観光だ。妻は、朝から昼の分の行動食の準備で忙しい。しかし、予定よりお米の消費が進んであと2回分が残っているだけだという。今日の夕方、妻の両親と合流することになったことで、お米の補給を迷わず頼んだのだった。

 さて、今日の予定は天気もいいことなので周辺の有名な展望台を巡り、これぞ道東の景色を堪能するつもりだ。出発して、15分ほどで、多和平展望台だ。駐車場から展望台まで緩やかな傾斜がある。その横が多和平キャンプ場となっている。傾斜があるが、見事な芝生だ。ひっきりなしに観光客が訪れるので、落ち着かないだろうが、夜は相当星がきれいだろうと予測できる。

 30段ほどの展望台に上ってみる。多和平
「あー絶景!」
ここの展望台の特徴は遠くに道東の山々が見られることだ。
西から雌阿寒岳、雄阿寒岳、摩周岳、斜里岳、さらに知床の山々。南側は釧路方面を望む広大な平野が続く。まさに天候が良くなければ見られない光景だ。

 多和平をでて、弟子屈の市街へ向かう。道の駅「摩周温泉」で地元の情報収集。市街地図をゲット。銀行と大きなスーパーを探すが地図には書いていない。近くの900草原展望台を目指す。草地面積900ヘクタールから名前が付いたそうで、高台の周りはすべて草原だ。眼下に街が見えて、前出の展望台と比べると一番爽快感は無いが、周り一面、「濃い緑」に囲まれて「牛になりたい」気分になってしまってもおかしくない。

 展望台の直ぐ隣がパークゴルフになっている。今回の行程二度目のプレイとなった。ここのコースはなんと言っても立派な芝生につきる。しかもラフは本物のゴルフコースより草が長く、重い。ラフにはいると、直ぐボールが止まる。侮れないコースだ。コースの直ぐ外は牧場だ。コースと牧場の区別はポールが立っているかだけの違いだ。なんと言っても気分がいい。子供達はいつもより、大きなフォームでのびのび打っている。

 プレイの後、展望台駐車場横のテーブルで900ヘクタールの草原を眺めながら、昼食とした。
「おいしい!」900草原
運動の後で旨い空気と見晴らしのいい景色。そして手作りの食事。満足。

 もう一度弟子屈の街に戻り、通りがかったスーパーを見つけ買い物をして、キャンプ場に戻ることとした。途中で携帯が鳴り、両親が早くも着いたそうだ。こういうときの携帯は本当に便利だ。10分後に到着し、合流。事前に渡しておいた、テントと椅子をセッティングして三世代キャンパーが成立。我が家では、三世代キャンプは5年前から毎年行っている。いつもと違いにぎやかで子供達はいつも楽しみにしている。

 お米、食料等の補給で、クーラーボックス&食料庫も満載となり「まだまだ、続けられるぞー」という、なんだか妙な気分となりました。

 夕食は、いつもよりお酒が進んで、賑やかな団欒となりました。