■ 前日
計画を立てたのが、3年前。念願かなって、ついに礼文・利尻へ我がファミリーキャンパーも行くこととなった。ついでに年に一度の休暇。道東も捨てがたいので、礼文・利尻を満足したら、そちらも行く予定だ。
金曜の夜9:30に出発。子供の夏休みが今日から始まったのだが、塾の帰りを待ち、それから、ゆっくりと夕食を済ませての出発となった。この日の予定は、初山別まで。そこで車中泊。翌早朝に稚内に行く予定。初山別には翌日0:30に着く。何もせず寝ることとした。車内は荷物満載でフラットにもできないので、親二人は前の座席で仮眠。当然眠れない...
■ 一日目
眠れないので、3:30に出発とした。天候は曇り所により晴れ。快適に早朝の232号線を北上する。
天塩の道の駅で日の出を迎えた。
そのころには、全員起きだした。このまま行けば、今日の 6:20 始発のフェリーに間に合いそうだ。
稚内着。街はまだ眠っている。ぎりぎりセーフで始発に乗ることができた。子供たちは初の船乗りで興奮状態だ。船で稚内港を出港するなんて、感慨深いものがある。
2時間弱で、ついに礼文に到着。
運転手は、出庫の準備で地下の駐車場に待機していなければならないので、着岸の様子は見られなかったが、フェリーからの出庫が一番先頭でとても気持ちが良かった。まるで、異国の地を踏んだようだ。
フェリーターミナルはこじんまりとしたもので、すぐに家族と合流し、興奮したまま、まずは車を南に向ける。
天気はくもりで風が強い。すぐに島の東海岸最南端に着く。
誰もいない!シーズン中なのにこんなものか?
後でわかったが、ほとんどが観光バスの移動なので、個人の車はとても少ない。従っていく先々にバスに会わなければ、観光地といえども人間が数名しかいないのだ。
車は今来た道をもどり、途中で西海岸へ抜ける道を左折する。桃岩トンネルを抜けると、東側にでる。西側よりさらに人気のないまさに礼文という景色。「あーここにきたかったのだ」と、子供の頃からの思いが今現実のものとなった気分だ。
途中の駐車場で車を止めて家で作ってきたおにぎりで遅い朝食とした。今日の予定は車で、島南側の観光地すべてを見て、キャンプ場でゆっくりする予定だ。東海岸は道はなく、メノウ浜までの数キロまでだ。
車は再び東海岸へ戻り、フェーリーターミナルのある香深に戻る。ここが島一番の市街だ。海産物を買って、海鮮BBQをしようかと思ったが、まともな魚さえない。あるのは乾物とうにだけ。どうもこちらでは魚は買うのではないようだ。とても期待していたので残念だった。それから、ウニに目がない自分はウニは絶対食べようと思ったが、その価格設定に驚き、かつ店の人の横柄な態度にその気は失せてしまった。新鮮なウニは札幌でも十分手に入るので、何もここで倍以上のお金を払う必要はない気がする。
街を後にして、島に二つあるキャンプ場のうち、ここからすぐ近くの緑が丘公園キャンプ場を見てみる。こちらは、公園の奥にあり、狭い山間のサイトだ。開放感はないが、利用者は結構いる。たぶんフェリー乗り場に近いためだろう。
自分たちは予定通り、島の北にある、久種湖キャンプ場にすることにした。東海岸を北上する。人気のないただ閑散とした風景だ。途中に島唯一のコンビニを見つける。
今日はまっすぐ、久種湖キャンプ場に向かい、受付を済ませる。設備は新しく、とても気持ちがいい。先客は4張り程。
フリーサイトのほぼ中央に設営する。今回の装備はスクリーンテントとクイックドームテント。スクリーンテントは寒さ&虫対策。クイックドームテントは設営時間1分という我が家に四つあるテントの中でもっとも手間のかからないテントだ。サイトは風は少し強いが気持ちがいい。乾杯してくつろいでいると、子供たちは寝不足で眠ってしまった。親たちはキャンプ場すぐ近くの船泊の市街へ散歩してみる。知らない街で散歩とは、まさに観光客だ。(実際そうなんだけど)
途中漁協ストアーに寄ってみる。
結構なんでもそろっているが、魚がない。唯一南蛮エビを発見。店の人が、一日前のほうがうまいよと教えてくれる。信じてそれを一パック購入。サイトに戻ると子供たちも起き出した。
早めに本日の夕食カレーを作ることにする。その間、先ほどのエビを食べる。なかなかうまい。残りのエビの頭でだしを取り、スープ用のラーメンを作る。実はこちらが最高にうまかった。夕食を取って後片づけをした頃には睡魔が襲う。夕方5時は寝袋に入って熟睡。 |