■ 二日目 さすがに、全員早起きした。4時頃目が覚めたが、7時までテントの中でゆっくりする。朝食に前日のカレーを取り、本日は礼文北部の観光の予定。天候は曇り、ところにより晴れでまずまず。最初に島最北のスコトン岬に向かう。 岬なので風がものすごく強い。観光バスが数台いておみやげ売り場は賑やかだ。店の中にはトドの缶詰がおいてある。鯨の赤肉ににているそうだ。そんなこと言っても鯨の味を知っている人はそんなにいないのでは? スコトン岬を後にして、礼文島一番の景観だと思う澄海岬に向かう。この辺の湾内だけ何故か晴れている。 駐車場から展望台まで階段を上がった見晴らしのいいところまであがった先に、その澄海岬が突然現れる。 北の海だというのに海はエメラルドグリーン。後ろのバスガイドは「バスクリンは入っておりません」と、冗談を言っているが、そんなせりふなど必要ない景色だ。自分なりのランクで言うと「感嘆」の上の「無言」の景観だ。 礼文のパンフレットの表紙もここの写真が主だ。写真を見て前から岸まで降りられないものか思っていたが、2,3人の人が岸にいたので、降りてみることにした。足場はとても悪く急なので、注意が必要だ。岸まで降りてしばらくくつろぐ。風もなく穏やかで気持ちいい。スカイ岬を独り占めしている感じだ。 戻るときに気に入った石を持ち帰る。(国立公園なので本当はだめかもしれない) 帰りのおばあちゃんがやっているおみやげ売り場で、一袋100円の利尻昆布を二つ購入。何で安かというと、ウニが食べた穴があり商品価値がないそうだ。 いったんキャンプ場に戻る、遅い昼食に焼きそばを作る。時刻は午後一時を過ぎている。食事中今日の午後をどうするか相談する。で、礼文岳登山にすることにした。 1:50 登山開始。 森林帯をしばらく進む。やがてハイマツ帯となり、風が冷たくなる。いったん偽頂上が現れ、そこから後10分ほど。頂上は風が強く、写真を撮ってすぐに下山開始。4:30無事到着。 車に乗り込みキャンプ場に向かう帰りに、東海岸の北端、金田岬を回ることにした。これで車で通れる道はほぼ通ったことになる。最後に礼文空港の前で写真を撮り帰る。 サイトに戻り、夕食はうどんとした。買った昆布でだしを取ったのだが、これがすこぶるいい。たまらない味のうどんができあがり大満足。夕食後、船泊温泉に行く。小さな銭湯という感じだが、れっきとした温泉。お客も数名でゆっくり入ることができた。お客すべて旅人でこの際とばかり、情報交換もする。よく暖まり、満足してサイトに戻りビールをのむ。今日もランタンを使わずに、早々と寝ることにした。外は相変わらず風が強い。 |