2004 知床(2)



車はオホーツク海にでる。いよいよ知床だ。
途中単調な道で助手席に座った自分はしばし睡眠を取ることにした。
目が覚めたところはオシンコシンの滝だったが、止まらずそのまま通過。
まもなくウトロに到着。小さな港町だが、先端の港近くではクルーズツアーの案内と観光客で賑わっていた。自分たちのお目当ては土産物と海産物だ。適当な土産物は見つかったようだが、肝心の蟹が安くて良い物が見つからない。生の蟹で高価な物ばかりだ。やむなく断念してウトロを後にする。天候はまだまだ快晴。気温も30度ぐらい。
知床五湖へ向かう。
一湖一湖その2一湖から羅臼岳一湖への遊歩道
今年は熊の出没が多く見られ、現在一湖のみ開放されている。それでも散策路の両側は電気柵で物々しく守られている。観光客がひっきりなしに通っているので緊迫感はないのが慰めか。およそ10分ほどで到着。
湖と言うよりは沼なのだが、景観と植生のマッチングで知床らしいといえばその通りかも知れない。

羅臼岳をバックに適当に写真を撮りここを後にする。
あとは今日の宿泊地だ。すこし知床にいたいので、候補は羅臼温泉野営場だ。
キャンプ場の鹿
ただ、事前の情報では、常連が多いことと、野営場よろしく平坦な場所がほとんど無くファミリーには不適なこと、熊の出没の危険も常につきまとう。羅臼岳も登ってみたいので何とか留まりたかったが、案の定サイトはほぼ満杯。雰囲気も決してよくない。荷物の搬送も相当大変なので、次の候補地別海に向かうこととした。
羅臼岳は残念だが、こんな気候でアタックしてもかえって体力が持つか心配だ。
初めて天気のよい知床も見られたし、まぁ前半の目的は達成か?むしろ後半の新しいキャンプ場とゆっくりと避暑するのも悪くない。何せ未だ2日目だ。

知床の峠を越える頃から低く暗い雲が張りだし時折雷の音が遠くで聞こえ出す。
羅臼を過ぎた頃には小雨が降ってきた。やがて強い雨が...
「所により雨は聞いていたけれど」
中標津にむかう道路ではいままで体験した雨で一番の豪雨となった。
後で解ったが1時間に80ミリという雨量だ。
バケツをひっくり返した表現があるがそれ以上だ。
この表現は通常30ミリから50ミリ(気象予報士談)をいう。
30分ほど豪雨の中を車を安全に運び、中標津の市街に着く頃には雨が上がった。
道路もほとんど濡れていない。
「ふーん!所により雨ね」
なんかすごい体験をしたか、わざわざそこを通ったのか、疑問符。