2006 道東(2)


一路東へ進む。途中日高の道の駅でトイレ休憩はいつも通り。
峠を越えて十勝平野に入る。もう深夜だ。
去年は眠たくなり、上士幌で仮眠を取ったが、今年はなぜか元気。
さらに東へ進む。
妻は疲れがあったのか、後ろで眠りについた。
代わって長男が助手席で話し相手。

足寄を過ぎ、阿寒にはいると道路脇に獣の目が反射して、そのたびに減速を繰り返す。
かえって、眠気防止になる。あとで、あれはキツネか?狸か?それとも鹿かなどと話していた。
阿寒を過ぎると、平坦な道になりまもなく目的地周辺だ。

以前なら、屈斜路湖の駐車場にいって、早朝露天風呂を洒落込む手もあったが、遠回りでもあるので、摩周の駅前にした。
ついてみたところ、駅のトイレは当然閉鎖されていた。目の前の足湯も湯が抜かれていた。
「残念。星見の足湯で一献と目論んでいたのに!」

トイレがなとどうしようもないので、近くの水郷公園駐車場にした。
近年ここはキャンピングガーの人たちには結構利用者が増えていたりする。
深夜に進入したが、その駐車場は空きがほとんど無かった。
なんとなく入れそうなところに静かに入り、エンジンをすぐ切り、静かに過ごす事にした。

車の中は、大人四人分の寝るスペースはほとんど無いので雑魚寝程度だ。

当然まともに寝られる訳でもなく、やがて外はで明るくなる。駐車場も窮屈なので、摩周の駅が5時には空くのですぐに移動した。
こちらの方が落ち着く。すぐ横に並んだ車はお互いはやり気になる。

少し散歩する。街はまだ目覚めていない、釧路川から立ち上る靄の中の街を歩くのは気持ちよい。
全員目が覚めたので、先にパークゴルフすることにした。
今回は900草原だ。山の上の牧場でプレーするコースだ。
コースはかなり霧がこく、ホールの旗はほとんど見えなかった。
芝には露が降りていて靴をすぐにぬらす。その代わり早朝の静けさで、その分は割り切ってプレーする事に。
常連であろう前の人が打った球筋を便りに、打ち始める。
次男目的のパークゴルフの開始。
もちろん全員の楽しみでもある。最近はみんなレベルが上がり白熱した接戦になる。

1コース回って、スタート地点に戻ったときには、靴はびしょびしょになったので、このコースはこれで終了する事にした。

摩周に戻る前の途中に桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場の看板があったので、久しぶりに寄ってみる事にした。場内は臨時サイトも満杯状態。
道外のキャンパーと見られる生活臭プンプンのキャンパーも多数いて、シーズンを感じさせる面もあったが何せこみいっていて、ここが以前訪れたキャンプ場?という感じだ。
改めてお盆のキャンプのすごさを感じた。
そう言う自分もアポ無しのキャンプである。フリーサイトの虹別はもっとすごいかも?ちょっと不安になる。

摩周に戻り足湯を堪能する。
足湯巡りに慣れた我が家はタオル持参、裸足のサンダル履きで湯に向かう。
もう旅先の足湯は日本の文化になるのではないかと思うぐらい馴染んでしまった。
(いや大切な日本の文化にして欲しい)

しばらくして朝食にする事にした。コンビニで簡単に済ませる。
摩周の街に朝が来た。少しずつ人が目立ってきた。

いつも行くスーパーの開店時間を待ってそこに移動する。
10時と思ったら、その30分前に開店していた。
チラシを見てみると、厚岸産の牡蠣をセールをしている。
「ラッキー!」

すぐに目的の場所に行ってみる。
しかし、そこにはワゴンだけで、目的の「物」がない。
すでに売り切れ?
ちょうど店員さんがいたので、おそるおそる聞いてみる。
「チラシの殻付き牡蠣はありますか?」

「まだ、入荷していないようです。車が来ていません。もうすぐだと思いますよ」
ほっとした。
「取り置きしますか?」
と聞かれたので、
「じゃあ、4パックで」
と、お願いした。
これで安心して、買い物できる(笑)

このあと、高級地元産ジンギスカンを見つけ購入。最近はなるべく地元産ブランドを購入する事にしている。
値段は高いが、旅先での楽しみとしている。
あと、野菜を少々買って、虹別に向かう。
このころになると、空は晴れ上がり、暑い夏がやってきた。
いつも虹別に向かうころには、晴れ晴れとなる天気と気分になる。

すぐに虹別に到着。
思った通り、満杯だが、少し空きも見受けられる。
受付に行くと、管理人の方から、
「あ、どうも!」
と、声をかけてくれた。
「入れますか?」

「団体はお断りしていますが、何とかは入れます」
という返事。
すぐに設営したかったので、ディキャンプ料金も支払い設営する事にした。

いつもの場所は空いていなかったが、すぐ隣が空いていたので、そこに設営した。
自分としては、良い場所である。
最初の頃は奥の静かな、サイトを選んでいたが、今は管理棟にちかい便利なサイトばっかりだ。たぶんキャンプ場でのくつろぐ感じ方が変わったのだと思う。
それとも単なる面倒がりになったのか・・・

太陽が燦々と照りつける。
暑い!うれしい!だけど設営中は勘弁して欲しい。
半分設営したところで、七輪に火を入れ、ビールを空ける。
「うーん。うまい」
これだけは、キャンプを始めたときと変わらない。
違うのは完了前まで我慢できなくなった事(笑)

ここからは、ゆっくりと設営を楽しむ事にした。
七輪に火が回ったので、子供に焼きガキを頼む事にした。
大人は焼き上がるのを待つのみ。
子供は楽しく焼き番をこなしている。

20個の牡蠣はあっという間に無くなった。
やっぱりおいしかった。

いつもなら、寝不足もあり、ここでお昼寝タイムであるが、今年はなぜか元気。
すこしゆっくりした後、次男とパークゴルフをする事にした。

すぐ近くにあるパークゴフルフの駐車場では盆踊りと思われる、櫓を組み立てていた。

すぐにプレーを始める。二人なので盛り上げるためにハンディ付きでスコアを争う事にした。
早朝のぐしょ濡れゴルフと違い、すっきり乾いたコースは気持ちよい。
コースには先客は2名だけ。完全貸し切りと変わらない。
途中コースの芝を刈っている芝刈り機が却って賑やかにしてくれる。

夕暮れ迫る虹別の午後を楽しく過ごせた。

サイトに戻ると夕暮れだ。
各自のんびり過ごしていたようだ。
ランタンの火を入れる事にした。
が、圧縮空気が送れない。パッキンが乾いて、弁の役目を果たさない模様だ。
まぁ管理棟のあかりとサイトの照明のちかくなので、予備のろうそくだけで過ごす事にした。
ちょっとくらいが、逆にろうそくを中心に家族が注目するので悪くない。この辺りあわてないで、臨機応変に楽しめるのがベテランの領域に入った証と、自分自身ニヤニヤしてしまう。

夜は消化のよい物で暖まる汁物系ですませ、長い夜をまたずに早めに就寝する事になった。