■ 五日目:曇り一時雨 周りのキャンパーは朝早くから、片づけを行い、テントの花は少なくなっていきました。天候は時より晴れ間も見えますが、このまま回復に向かうようには思えません。 本当は目の前の海を眺めながら、ゆっくりくつろぎたかったのですが、海、空とも鉛色では、気分も晴れません。そこで、ここから50キロぐらい西にある虹別オートキャンプ場に移動することにしました。さあて、オプショナルツアーの始まり始まり! さっきまでは、キャンパーを見送る立場から、今度はいそいそと撤収の準備です。天候はここと変わらないかもしれないが、なんだか新天地の希望でワクワク気分です。妻と長男はお昼のいなり寿司の準備です。こちらはテントの片づけです。 準備も整い、10時に尾岱沼を後にすることになりました。車は中標津の方に向かいました。この町はこの辺では一番大きな街ではないのでしょうか。薬局を探し、そこで虫さされの薬を購入しました。家族みんな随分刺されたものです。ここから目的地は一時間もかかりませんので、開陽台という330度地平線を望める展望台に行くことにしました。車は市街から北に向けました。走って直ぐ役場を過ぎたところで、道路標識に「夢の森公園」とありました。妻が「ちょっと寄ってみよう」と言いました。なにやら名前だけの施設かなとも思いましたが、時間も早いので寄ってみることとしました。 場内にはいると、大きな建物(飛行船の様)があり、手前にはきれいな駐車場があります。建物の向こうにも子供が喜びそうな施設がたくさん見えました。何か掘り出し物を見つけたような気分で中に入ってみました。どうやら正式オープンして数日の模様です。建物のメーンは人工芝の上に様々な遊具がありました。トランポリンや滑り台、変わった自転車が人気で幼児から低学年ぐらいが対象のようです。 外の施設には人力トロッコが目玉でそのほかにも水庭などたくさんの遊具があります。まさに子供の天国のような気がします。それで使用料は無料ですから、たいしたものです。それから、ここのトイレは一見の価値があります。まるで宇宙船のトイレのようでした。 子供達は飽きずに遊びそうだったので一時間と言う約束にしました。長期間の旅行の時は子供達にとっては時には苦痛でもあるわけで、そうゆう時、なじみのある遊具や素朴な遊びに接すると生き生きします。6年前の美瑛の公園のブランコに楽しそうに乗っている子供の顔をつい思い出してしまいました。 約束通り子供達が遊んだ後、夢の森公園を後にしました。中標津空港を通り過ぎ、開陽台に向かいました。開陽台に向かう道路が「ミルクロード」です。道路の両側に洒落た牧場の看板が並びます。この道はまっすぐでしかもアップダウンがあり、いかにも北海道の道路として、良くCMにも使われていると思います。実際は延々続くのではなく数キロの道のりだと思います。 開陽台につくとまさに330度地平線です。残りの30度は小高い山があり、地平線にならないわけですが、何とも誇張しないキャッチフレーズで共感がもてます。実際の景色は大きな牧場のパッチワークとその先には遠くの町並みがよく見えます。道東の展望台では一番良く牧場が見渡せ、根釧原野を理解できるのではないでしょうか。 展望台に上って数分で霧が立ちこめまもなくあたりは何も見えなくなりました。この辺は釧路地方独特の気候のようです。そのどちらの景色も見られて得したような気分です。売店でちょっと高かったのですが地元産のチーズを買い展望台を後にしました。 目的のキャンプ場は30分ぐらいです。入り口を通ると管理棟が見えました。久しぶりの新しく管理されたキャンプ場ですので期待はふくらみます。先に場内を見て見ました。利用者はこの時間、いませんでした。オートサイトは区画かされすぎてしかも狭いような感じがしました。フリーサイトは広く、芝もきれいで、しかも通路横が全て駐車場で実質オートサイトの様です。とりあえず2泊の受付をして管理棟近くのフリーサイトに張ることとしました。テントとスクリーンテントその間にタープでつなげ随分贅沢なレイアウトになりました。結局その日はあと二組が利用しただけで隣の音は聞こえないくらいです。 |